東京藝大、次期学長に日比野克彦。4月1日に就任

東京藝術大学は26日、同大次期学長として美術学部長・日比野克彦が就任することを発表した。

日比野克彦 撮影=齋藤陽道

 日本で唯一の国立総合芸術大学である東京藝術大学は、次期学長として日比野克彦が就任することを明らかにした。

 日比野は1958年岐阜県生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業後、同大学大学院修士課程を修了。大学在学中よりダンボールを使った作品で注目を浴び、修了後間もない86年にシドニー・ビエンナーレに参加。95年にはヴェネチア・ビエンナーレに参加し、顔が描かれていない赤ん坊《AURO》をはじめ、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件を経た日本社会を反映した作品を出品した。近年は各地で一般参加者とその地域の特性を生かしたワークショップを多く行っている。1995年には藝大美術学部助教に就任。その後、准教授、教授、学部長とキャリアを重ねてきた。

 日比野の選考について、同大は「強いリーダーシップを発揮しつつ中期目標・計画を着実に実行し、世界最高レベルの我が国唯一の国立総合芸術大学を実現していける人材」ことを理由として挙げている。就任は2022年4月1日。任期は2028年3月31日まで。

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