住友コレクションを収蔵する公益財団法人泉屋博古館は2022年春、「泉屋博古館東京」をリニューアル開館させる。
公益財団法人泉屋博古館は、昨年開館60周年を迎えた泉屋博古館(京都)と、今年4月に館名を変更した泉屋博古館東京(旧・泉屋博古館分館)の2館を運営する法人。泉屋博古館東京は、2002年に京都の分館「泉屋博古館分館」として六本木一丁目の住友家旧麻布別邸跡地に開館し、18年にわたり、館蔵作品の紹介を続けてきた。
同館は2019年末に改修工事のために長期休館に入っており、開館20周年となる22年春にリニューアルを迎える。
今回のリニューアルでは既存展示室をすべて改修。空調設備と照明機器の更新と、ケース改修が行われた。同時に、第3展示室と第4展示室を新設。より広い空間で展覧会を楽しめるようになる。
またエントランスホールやホール、小ホールの改修も実施。入館受付・館内案内専用カウンターの設置や、キャッシュレス決済対応など、機能がアップデートされる。
10月1日にはすでにミュージアムカフェとして「HARIO CAFE」がオープンしているが、リニューアルではミュージアムショップも誕生。絵はがきや図録、館蔵品モチーフのオリジナルグッズを取り揃えるという。
なお、リニューアル後の展覧会スケジュールも発表された。3月19日からはリニューアルオープン記念展第1弾として日本画コレクションの全貌を展観する「日本画トライアングル」を5月8日まで開催。その後はリニューアルオープン記念展第2弾「光陰礼賛─モネからはじまる住友洋画コレクション」(5月21日〜7月31日)、リニューアルオープン記念展第3弾「古美術逍遥─東洋へのまなざし」(9月10日〜10月23日)、そして特別展として「生誕150年 板谷波山展」(11月3日〜12月18日)を開催する。