新型コロナウイルスの影響により、昨年2月の公演が中止となっていたアーティスト・田村友一郎による初の劇場作品『テイストレス』。本作が6月27日、京都芸術大学内の京都芸術劇場 春秋座で上演される。
田村は1977年生まれ。既存のイメージやオブジェクトを起点に、現実と虚構を交差させつつ多層的な物語を構築するインスタレーションやパフォーマンスを手がける。近年の参加グループ展に「ヨコハマトリエンナーレ2020」、「磯人麗水|ISDRSI 」(豊岡市美術館ほか、2020)などがある。
会場となる京都芸術劇場 春秋座は、本格的な歌舞伎スタイルを基本としながら、現代劇の上演にも対応できるよう設計された客席数約800の劇場。出演者には、劇団「快快(FAIFAI)」のパフォーマーである山崎皓司と、文化の伝播やその過程で生じる誤訳の可能性に着目し制作するアーティスト・荒木悠を迎える。
チケットは現在オンラインで発売中。舞台芸術のために設えられた劇場という空間に田村がどのように向き合うのかに注目したい。