新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、いまやマスクは日常生活の必需品となっている。だからこそ少しでも気に入ったマスクを着用し、気分を盛り上げたいという人もいるだろう。そこでここでは世界の美術館がオンラインショップで販売しているアートマスクをピックアップ。ぜひお気に入りの1点を見つけてほしい(情報はすべて8月17日現在。それぞれのマスクは医療用ではない。また海外からの購入には送料が別途必要)。
メトロポリタン美術館
アメリカを代表する美術館のひとつであるメトロポリタン美術館。そのラインナップのひとつはクロード・モネとゴッホの作品をあしらったもの。それぞれの作品から、ともに「花」のモチーフが引用されている。
もうひとつはアメリカ人アーティストのセット。90年代を生きた写真家のアーノルド・イーグルと、風刺漫画なども手がけたリトグラフ作家のアドルフ・デーンの作品から、それぞれニューヨークらしさを感じさせるモチーフをマスクに仕立てた。各セット25ドル。
ロサンゼルス現代美術館
ロサンゼルス現代美術館は、9人の現代アーティストとコラボレーションした「MOCA Masks」を制作。このマスクには、ヴァージル・アブロー、マーク・グロッチャン、アレックス・イスラエル、バーバラ・クルーガー、オノ・ヨーコ、キャサリン・オピー、ピピロッティ・リスト、ハンク・ウィリス・トーマス、そしてアンディ・ウォーホルが参加。
このマスクのためだけのオリジナルデザインもあるので、レアなアイテムと言えそうだ。価格は1枚28ドル。
テート
テート・モダンやテート・ブリテンなどで構成された「テート」。このオンラインショップでは4種類のマスクを購入できる。ラインナップは、テートが主催する「ターナー賞」の由来となっているイギリスロマン主義の画家J.M.W.ターナーを筆頭に、ワシリー・カンディンスキー、そして現代のアーティストであるイアン・ダヴェンポートやヴィック・リーまで幅広い。価格がそれぞれ10ポンドという手頃なのも嬉しい。
ファン・ゴッホ美術館
ゴッホに特化した美術館であるオランダのファン・ゴッホ美術館では、やはりゴッホのマスクをチェックしたい。
ひとつは鮮やかなブルーの背景に白いアーモンドの花が咲く《花咲くアーモンドの木の枝》をモチーフにしたもの、もうひとつはゴッホのアイコンとも言える「ひまわり」を使ったものだ。どちらも価格は5.74ユーロ。
アムステルダム国立美術館
アムステルダム国立美術館と言えば、やはりレンブラント。マスクに施されたのは、レンブラントの自画像。大きく見開いた目と開いた口が印象的なこの自画像を、大胆にマスクに載せた。4枚セットで17.50ユーロ。なお同館では現在、レンブラントの代表作《夜警》を公開修復中なのでこちらもチェックを。
マウリッツハイス美術館
オランダでアムステルダム国立美術館と双璧をなす美術館、マウリッツハイス美術館。マスクも負けていない。マウリッツハイス美術館では、同館コレクションを代表するフェルメールの《真珠の耳飾りの少女》をマスクにした。
種類は2種類。ひとつは《デルフトの眺望》と《真珠の耳飾りの少女》がセットになったもの。もうひとつは水玉模様と《真珠の耳飾りの少女》の組み合わせだ。価格はそれぞれ8.50ユーロ。
番外編(国内編)
ここからは海外の美術館ではないが、国内で購入可能なアートマスクも紹介したい。
まず染織家・志村ふくみと染織家・志村洋子によるブランド「アトリエシムラ」は、草木染めマスクを同ブランドのオンラインショップで発売中。染料には「茜」「夜叉五倍子」「梔子」などが使用されており、柔らかな色彩が特徴だ。価格は1800円。
アーティスト・横尾忠則は、自身のウェブショップで2種類のマスクを販売している。ともに「泣き笑い」の顔を散りばめたものでインパクト大だ。価格は2420円。