東京・浅草にある、アートストレージとホテルが融合した宿泊施設「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」の1階に、新たなコマーシャルギャラリー「GALLERY ROOM・A」が4月10日にオープンする。
同ギャラリーは、インディペンデントキュレーター・青木彬とアートプラットフォーム「ArtSticker」が共同で運営・企画を行うもの。オープニングの展覧会を飾るのは、アーティスト・藤元明の個展。またホテル内の2室を使い、藤元の作品鑑賞と作家本人による音声ガイドが楽しめる宿泊プランも同時に展開していく。
ギャラリーの展示では、有田焼の窯元とともに倉庫に眠っていた工芸品の壺などを転写型絵付釉薬やペインティングによって作品として蘇らせたシリーズを中心に紹介。作品は「ArtSticker」にも掲載され、オンラインでの鑑賞も可能となる。
アートルームの宿泊プランでは、客室の壁一面を覆う大型作品を音声ガイド付きで展示。ひとつの部屋は、展示作家による自由な表現で作品化する「Concept Room(コンセプトルーム)」。もうひとつは、藤元と遠山正道の2組の作家による作品の問いかけに、作品で答える「Answer Room(アンサールーム)」だ。
それぞれの部屋は1部屋の1日1組限定の宿泊で、作品と向き合って滞在できるルーム。展示作品はギャラリー展示と同様に、定期的に入れ替える予定。また音声ガイドは、アプリ「ArtSticker」のみで提供される。
今回のプロジェクトについて、青木は次のようにコメントしている。「GALLERY ROOM・Aでは作品の鑑賞や購入、アーティストとの対話や宿泊プログラムを通じて、あるときはクリニックのように人を癒し、またあるときはアカデミーのように学びの場となる可能性を拓いていきます」。
なお、アートルームの宿泊プランの予約は3月24日よりスタート。5月29日〜7月3日、7月10日〜8月14日の会期では、それぞれ小川武とDIEGOの展覧会を開催予定となっている。