現代彫刻の制作を続ける青木野枝、笠原恵実子と、彫刻作品を制作すると同時に彫刻の歴史や社会との関係について批評活動を行う小田原のどかによる、トークイベント「彫刻のこれまでとこれから」がオンラインで開催される。日時は12月4日13時〜14時30分。
青木野枝は、工業用の鉄板を切り、つなぎ合わせる作業を繰り返しながら作品を生み出しており、近年は石鹸や石膏など異素材の作品も発表している。芸術選奨文部大臣新人賞、毎日芸術賞、中原悌二郎賞を受賞。おもな作品収蔵先に文化庁、広島市現代美術館、大原美術館など。
笠原恵実子はニューヨークを拠点に、彫刻的インスタレーションをはじめリサーチやフィールドワークに基づくプロジェクトを展開。ポストコロニアル的批評性を軸に、従来の彫刻概念を拡張する制作を行ってきた。2014年より多摩美術大学彫刻学科教授を務める。
小田原のどかは彫刻家、評論家として社会と彫刻の関係について追求している。最近の展覧会に「あいちトリエンナーレ2019」。また『芸術新潮』、「東京新聞ウェブ版」、ウェブ版「美術手帖」で美術評を、『群像』(講談社)で評論を集中連載している。
トークイベントの聞き手は、東京藝術大学美術学部准教授の荒木夏実。3人の活動について聞くとともに、彫刻の伝統や課題、今後の展望について、制作環境や教育、ジェンダーの観点からも議論する。
視聴料金は無料。視聴にはPeatixを通したオンライン予約が必要となる。