岡山県岡山市を舞台に、国際的な現代アーティストたちが集う「岡山芸術交流」。その次回展において、アーティスティックディレクターにリクリット・ティラヴァーニャが就任した。
岡山芸術交流は、総合プロデューサーを石川康晴(公益財団法人石川文化振興財団理事長)が、総合ディレクターを那須太郎(TARO NASU 代表)が務める芸術祭。世界の第一線で活躍するアーティストがアーティスティックディレクターを務めるのが特徴で、初回の2016にはリアム・ギリックが、2回目の19年にはピエール・ユイグがそれぞれ歴任し、世界各地から多様なアーティストたちが参加してきた。
次回のアーティスティックディレクターであるリクリット・ティラヴァーニャは1961年アルゼンチン生まれ。現在はニューヨーク、ベルリン、チェンマイを拠点に制作活動している。これまで、グレンストーン美術館やハーシュホーン博物館、シンガポール・ナショナル・ギャラリーなどで個展を行っているほか、ヴェネチア・ビエンナーレをはじめ、 国際展にも多数参加。日本国内でもたびたび作品を発表しており、16年の岡山芸術交流にも参加している。
就任にあたって、ティラヴァーニャは次のようなコメントを発表した。
第1回岡⼭芸術交流の参加アーティストとして初めて岡⼭を訪れた時から、私は岡⼭の街に強い親近感を感じています。“岡⼭の台所”岡ビルの鮮⿂と野菜の市場や、後楽園の流店の休憩所、⽯⼭公園近くの古い銘⽊店から伊部の備前焼の窯まで。次回の岡⼭芸術交流のためという理由で、こうした私の⼤好きな場所に戻ることができる私はとても幸運だと思います。この私を次回の岡⼭芸術交流の芸術監督として招聘していただいたことは⼤変ありがたく嬉しく思っています。そしてまた皆さんとともに働き、岡⼭にアートと、アーティストとの対話をもたらすことを、とても楽しみにしています。