ミラノ トリエンナーレとカルティエ現代美術財団がパートナーシップを締結。クラウディア・アンデュジャールの展覧会を開催

ミラノ トリエンナーレとカルティエ現代美術財団が、8年間にわたるパートナーシップを締結。最初の試みとして、ミラノ トリエンナーレで「クラウディア・アンデュジャール展:ヤノマミ族の闘い」が開催される。

ミラノ トリエンナーレ (c)Triennale Milano - Photo Gianluca Di Loia

 ミラノ トリエンナーレとカルティエ現代美術財団が、8年間にわたるパートナーシップを結んだ。これにより、ミラノ トリエンナーレ内の1300平米のスペースが、カルティエ財団、または両機関の協力によって企画される展覧会の会場に充てられることになる。

 ミラノ トリエンナーレは展示スペースのほか、イタリアンデザインのコレクションスペースや、現代美術に特化した図書館、保存研究室を併設している。今回カルティエとの共同企画が実施されるスペースでは、現代美術、建築、デザイン、ファッション、映画、科学、哲学といったあらゆる分野の、横断的かつ国際色豊かなプログラムが開催されるという。

 このパートナーシップの最初の試みとして、カルティエ現代美術財団が20年以上にわたって支援してきたブラジルのアーティスト、クラウディア・アンデュジャールの展覧会「クラウディア・アンデュジャール展:ヤノマミ族の闘い」が開催中だ。会期は10月17日〜2021年2月7日。

 アンデュジャールは50年以上にわたり、ブラジル最大級の先住民族ヤノマミ族の写真撮影と保護に携わってきた。ヤノマミ族の居住地域は現在、違法な金採掘や新型コロナウイルス感染症の蔓延に晒され、これまでにも増して危機的な状況にある。

クラウディア・アンデュジャール The young Susi Korihana thëri swimming 1972–74 infrared film Catrimani Roraima 1972–74 
(c) Claudia Andujar

 同展は、300点以上の写真と映像、スケッチなどを集め、写真家としてのみならず、ヤノマミ族擁護活動におけるアンデュジャールの役割を探る展覧会となっている。

編集部

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