愛知県は、これまで4回開催してきた「あいちトリエンナーレ」を継承するかたちで開催される2022年の「新・芸術祭(仮称)」について、推進協議会と組織委員会を9月8日に設立した。
「新・芸術祭(仮称)」の名称は、大村秀章知事が今年6月に発表したもので、「表現の不自由展・その後」にまつわる様々な問題を孕んだ「あいちトリエンナーレ」からの「イメージ一新」を狙ったものとされている。
また、22年の「新・芸術祭(仮称)」からは、これまでの県知事がトップを兼任する実行委員会方式から体制を変更。今回設立された「新・国際芸術祭(仮称)推進協議会」と「新・国際芸術祭(仮称)組織委員会」を軸に運営される。
推進協議会の会長は大村知事が務め、県民文化局長、愛知芸術文化センター長、公益財団法人愛知県文化振興事業団理事長が構成員。愛知県県民文化局文化部文化芸術課に事務局を置き、新・国際芸術祭(仮称)の開催支援を行う。
いっぽうの組織委員会は、会長に大林組会長・大林剛郎が就任。アドバイザー会議の青柳正規、上山信一、建畠晢、寺内曜子、山梨俊夫の5名と、今後決定される芸術監督が構成員となり、芸術祭の準備や開催運営を担う。
大林は会長就任にあたり、ウェブサイトでメッセージを公開。「愛知県の皆様、世界中のアーティスト、ボランティア、応援していただける方々、そして来場者の皆様とともに、多くの方に親しまれ、世界に誇れる最高峰の国際芸術祭をつくりあげるというミッションに挑戦していきたい」などとしている。