5月27日に閣議決定された政府の第2次補正予算案で明らかにされた、560億円にのぼる文化支援予算。その詳細が、文化庁によって発表された。
560億円の予算は、「文化芸術への緊急総合支援パッケージ」としてまとめられており、そのうち509億円は「文化芸術・スポーツ活動の継続支援」。
対象となるのは、文化芸術・スポーツ関係団体等で、ここにはフリーランスの実演家や技術スタッフ等も含まれている。標準的な取組を行うフリーランス向けとしては、簡易な手続き・審査による20万円程度を支援。プロのフリーランスの実演家・技術スタッフ等については、練習のための稽古場の確保、技能向上のための研修資料等の購入、調査・制作準備等を支援する。
こうした支援のほか、動画収録・配信による活動の発信等、「発展的取組」を追加して行うことで、最大で150万円まで応募可能だという。
小規模団体に対しては、150万円をまで活動費を支援。複数のフリーランス等が連携して取り組む共同事業も応募可能で、最大1500万円まで(10者の場合)応募できる。
なお中・大規模団体向けとしては、50億円の「文化芸術収益力強化事業」として、それぞれ150~2500万円程度の事業を支援。コロナ後を見据えた新たな市場開拓・事業構造改革の取組(動画等の取組の他、舞台裏ツアー・役者との交流などの 体験コンテンツの開発、教育用独自演目の開発など)を支援する。