9月に開館30周年を迎えるワタリウム美術館が、過去のイベントを編集した映像を配信する「ワタリウム・オンライン・アーカイブ」を公開した。
同館の膨大なアーカイブ資料を自宅で見られるだけでなく、新型コロナウイルス感染拡大の影響により来館者が大きく減っているワタリウム美術館を、動画の購入を通じて支援することができる。
映像は5本ずつを2000円で配信し、第1弾として以下の5本が公開された。ダライ・ラマ14世の公演と制作風景「創造と芸術」(1995年)、谷川俊太郎+佐藤学の対談「子どもの創造性― アートとしての言葉が生まれるとき」(2011)、藤森照信+藤本壮介の講演と対談「予想ははずれる。予兆あるのみ。」(2010)、アレン・ギンズバーグ+観世栄夫のポエムリーディング(1988)、多木浩二の講演「アートの本質」(1997)。
また、同アーカイブの開設を記念し、8月31日までの期間限定で映像の無料配信も実施中だ。無料配信されているのは以下の2本。坂本龍一+カールステン・ニコライ&ラスター・ノートン+浅田彰のライブと講演「ナムジュン・パイク追悼ライブ farewell,njp」(2006)、青木陵子+伊藤存のギャラリーツアー 「『変化する自由分子のWORKSHOP』展について」(2020)。