新型コロナウイルスの感染予防および拡散防止のため、臨時休館中の森美術館が3月29日までの開催を予定していた「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」を終了させることを発表した。
昨年11月からスタートした本展は、テクノロジーの発展に伴い、急速に変化するであろう私たちの生活やその未来を、美術という枠組みを超えた作品・プロジェクトを通して考えるもの。「都市の新たな可能性」「ネオ・メタボリズム建築へ」「ライフスタイルとデザインの革新」「身体の拡張と倫理」「変容する社会と人間」の5セクションでは、64のアーティスト・プロジェクトによる100点以上の作品が紹介された。
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本展の終了とともに、その同時開催プログラムである「MAMコレクション011:横溝 静+松川朋奈―私たちが生きる、それぞれの時間」「MAMスクリーン012:チェン・ジエレン(陳界仁)」「MAMプロジェクト027:タラ・マダニ」も期間途中での終了となった。
また、4月8日より六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで開催予定の展覧会「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」も延期となる。
森美術館では、4月23日より草間彌生、杉本博司、奈良美智、宮島達男、村上隆、李禹煥といった世界的に評価される日本発のアーティストによるグループ展「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」が開催される予定だ。しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、スケジュール通りに開幕できるのかが懸念される。