千葉県で第3位の人口規模を持つ市川市は、同市の職員採用試験において、新たに「クリエイティブ枠」を設けることを明らかにした。
同枠の対象となるのは、「デザイン・映像など芸術分野の素養があり、創造し表現することが得意な人」「これまでの行政にない視点や発想力、企画力のある人」。募集人数は数人で、義務教育課程以上を修了し、2020年4月1日時点で59歳までであれば年齢・学歴は不問。募集期間は7月22日~8月16日となっている。
市川市はこの枠の狙いとして「従来の手法や仕組みを革新して行政サービスに新たな付加価値を生み出す取り組みを推進するため」としており、既存の職員にない「斬新な視点」や「発想力」「企画力」のある人材を確保し、行政全体を刺激することで職員のレベルアップを図るという。
市役所の「クリエイティブ枠」をめぐっては、昨年神戸市が2019年度の職員採用試験から、大学、高専、短大においてデザインや美術、音楽、映像など芸術分野を学んだ人物を対象にした「デザイン・クリエイティブ枠」を新設。政令指定都市では初の試みとして大きな注目を集めた。
ビジネスシーンにおいても芸術への注目度が高まる昨今、行政においてもじょじょに同様の動きが出てきたことは興味深い。市川市のクリエイティブ枠の採用は、2020年4月1日付となっている。