京都の街に生きる身体を発見する。ヒスロム、捩子ぴじんらがカゲヤマ気象台の戯曲『シティⅠ・Ⅱ・Ⅲ』を再創作

京都芸術センターで、カゲヤマ気象台による三部作の戯曲『シティⅠ・Ⅱ・Ⅲ』をもとに、ゆざわさな、ヒスロム、捩子ぴじんがそれぞれパフォーマンスを創出するイベントが開催される。日程は1月25日〜27日。

第17回AAF戯曲賞受賞記念公演『シティⅢ』 提供=愛知県芸術劇場 撮影=羽鳥直志

 京都芸術センターが開催する、KAC Performing Arts Programのコンテンポラリーダンス部門。振付家やダンサーを迎え、新作の上演や旧作の再創作を行う場を提供している。  

 今回上演されるのは、演劇プロジェクト「円盤に乗る派」を主宰するカゲヤマ気象台が、「都市」をテーマに執筆した戯曲三部作『シティⅠ・Ⅱ・Ⅲ』を、それぞれ3組がリクリエーションするというもの。

シティⅢ 愛知公演 提供=愛知県芸術劇場 撮影=羽鳥直志

 『シティⅠ』では若手プロデューサーのゆざわさなが、京都の振付家・ダンサーとともに作品を創作。現役小学生もダンサーとして参加し、京都に生まれ育ったローカルな身体性や街に眠る文脈を浮かび上がらせる。

 昨年、せんだいメディアテークで行われた展覧会「仮設するヒト」も記憶に新しいアーティストグループ・ヒスロムは、『シティⅡ』からパフォーマンスを制作。「フィールドプレイ」を各地で実践してきた彼らならではの身体表現を見ることができるだろう。

シティⅢ 愛知公演 提供=愛知県芸術劇場 撮影=羽鳥直志

 そして、第17回AAF戯曲賞を受賞した『シティⅢ』を手がけるのは、昨年10月に同作を演出したダンサーの捩子ぴじん。新たな振り付けと演出を加え、関西在住の出演者とともに上演を行う。

 京都を拠点に活動する演出家やダンサー、アーティストによって上演される今回の『シティⅠ・Ⅱ・Ⅲ』。演劇の枠に収まらない、新しいパフォーマンスの体験に期待が高まる。

編集部

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