2018.9.7

北海道地震、各美術館・文化施設の状況は?

6日未明に発生した北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震。この地震を受け、北海道各美術館の開館状況などをまとめてお伝えする。

札幌芸術の森美術館外観(参考画像)

 9月6日に北海道胆振(いぶり)地方を震源とする最大震度7を記録した北海道地震。一時は北海道全域が停電するなど広範囲にわたる影響を及ぼしており、依然としてその余波は続いている。

 そんななか、震源地の厚真町に近い苫小牧市美術博物館は、来館者への影響はないとして7日より通常開館。展示品や収蔵品・資料などに目立った被害はないという。

 しかしながら休館を余儀なくされている館も多数あり、北海道立近代美術館(札幌市)は7日を臨時休館に。明日以降の開館については、決定次第同館ウェブサイトで情報を公開するとしている。

 札幌芸術の森美術館も本日は休館。展示中の作品や収蔵品については被害がなかったことをSNSを通じて発信している。同じく札幌市内にある、イサム・ノグチが基本設計を手がけたモエレ沼公園は、8日から節電対応しながら営業を再開予定。ガラスのピラミッドなど園内私設に大きな被害はないものの、台風21号の影響による倒木があるという。

 このほか、美唄市の安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄は停電のため全面休館。現在は展示替えのため休館している北海道立旭川美術館は通常業務を再開しているという。

9月8日追記
札幌芸術の森は園内の倒木処理や破損した熊柵修理に加え、施設整備のため9月13日まで休園となることを発表。