「ART ACTION DAY」は、ドナルド・トランプ大統領が就任から1年を迎える2018年1月20日から21日にかけ、全米で横断的に開催される運動体。トランプ大統領による難民・移民排斥に対抗するため、音楽家でアーティストのローリ—・アンダーソンらが中心となって組織した「The Federation」がオーガナイズしている。
「ART ACTION DAY」には今年、第29回「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞したシリン・ネシャットをはじめ、ジョーン・ジョナス、アニカ・イ、ローリー・アンダーソンなどのアーティストのほか、マイクロブログサービス「TUMBLR」や、音楽のストリーミング配信サービス「Spotify」なども参加。全米で読書会やパネル・ディスカッション、ワークショップなど多数のイベントを行うとともに、Spotifyはローリー・アンダーソンがキュレーションしたプレイリストを配信するという。
主催の「The Federation」は、このアクションについて「私たちは、アートは民主主義にとって欠かせないものであることを示すために、自分たちのプラットフォームを使う」とステイトメントで発信。昨年の大統領就任式では、多数のアーティストや批評家たちが「#J20 ART STRIKE」と題して美術館やギャラリーなどにストライキを呼びかけたが、これに対しては「(ストライキは)とんでもない発想だ」と批判。そのいっぽう、「アーティストたちはこれまで以上に声を上げてほしいし、目に見えるかたちで示してほしい」と参加を呼びかけている。