世界各地からアーティストを招き、先鋭的な舞台芸術を紹介してきた「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」。2010年より毎年開催され、今回で8回目となる。
「内なる他者との出会い」がテーマとなった今回のラインナップは、全12作品。今年3月に逝去した振付家でダンサーのトリシャ・ブラウンが率いたトリシャ・ブラウン・ダンスカンパニーが昨年に続き招かれるほか、ドイツの現代音楽家ハイナー・ゲッベルスの音楽劇『Black on White』の日本初演など、現代舞台芸術を代表するようなプログラムが並ぶ。
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また、KYOTO EXPERIMENTとしては初めて、中国と韓国のアーティストの作品も紹介。中国のスン・シャオシンはバーチャルな世界が徐々に現実を侵食していく現代社会を演劇で表現。韓国のパク・ミンヒは伝統的唱和法「ガゴク」を現代社会において再構築するパフォーマンスを行う。
そのほか、ドイツを拠点に活動する田中奈緒子のインスタレーション・パフォーマンス「影の三部作」最終章や、金氏徹平が女優の青柳いづみらとコラボレーションするパフォーマンス『Tower(Theater)』、池田亮司が4人のパーカッション奏者の生演奏のために作曲した『music for percussion』の上演など、多彩なプログラムが展開される。
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さらに、公演以外のプログラムも充実。デザインチームUMA/design farmと建築ユニットdot architectsによるリサーチプロジェクト「researchlight」が京都の街の各所で作品を展開するほか、地元の小学生が審査員となって参加アーティストにオリジナルの賞を授与する「The Children’s Choice Awards」などが行われる。