美術や映像を中心とする活動の拠点であると同時に、人々がさまざまなメディアを使用できる環境を提供する「せんだいメディアテーク」。同館で11月から開催されるのが「コンニチハ技術トシテノ美術」だ。
技術社会に生きる現代の人々は、便利な技術に囲まれながらも、原発事故をはじめとした技術が生む破綻を目の当たりにしてきた。本展では、そうした技術をとらえ直す一助としての芸術を検証する。
参加作家は、拾得物などを用いた作品を制作する青野文昭、社会と個人のつながりを表現する飯山由貴、狩猟を主題として映像作品を制作する井上亜美、国内外の展示に積極的に参加する高嶺格、近年震災の影響で断念していた制作活動を再開した門馬美喜の計5名。
語源を同じくする「技術」と「芸術」の関係を、震災後の東北に想いを馳せる5人の作家が問い直す。