「影のない」絵画をモチーフにした個展で山田純嗣が新作10数点を公開

日本橋の不忍画廊で、美術作家・山田純嗣が個展「絵画をめぐって-影のない-」を開催している。会期は11月10日〜12月3日。

山田純嗣 (16-2)夕顔棚納涼 2015-16 パネルに印画紙、樹脂、パールパウダー・ラメ、インタリオ・オン・フォト、パールペイント 149.0×165.0cm

 1974年長野県生まれの山田純嗣は、2000年に愛知県立芸術大学大学院美術研究科研修生油画専攻を修了。近年では、個展「絵画をめぐって」(Bunkamura Gallery)やグループ展「BIWAKO BIENNALE 2016 見果てぬ夢 Eternal Dream」(滋賀県近江八幡旧市街)、「第二回上海半島美術館日本版画招待展2016」(上海半島美術館)などに参加した。

山田純嗣 (17-4)諸国滝廻下野黒髪山きりふりの滝(ed10) 2017 ポリコートパネルに印画紙、樹脂、パールパウダー・ラメ、インタリオ・オン・フォト、パールペイント 39.0×26.5cm

 美術史上の名画を立体化してジオラマを制作し撮影、その写真の上に銅版画やペインティングを重ね、既存の絵画を再構築する手法で作品を制作する山田。

山田純嗣 (16-3)WHERE DO WE COME FROM? WHAT ARE WE? WHERE ARE WE GOING? 2016 パネルに印画紙、樹脂、パールパウダー・ラメ、インタリオ・オン・フォト、パールペイント 139.0×375.0cm

 本展では、葛飾北斎やマティスなどの「影のない」作品をモチーフとして、「絵画とは何か」という問いについて考察する新作約10点を展示する。

 なお山田は、12月16日から開催される「鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、ひらきます」(東京ステーションギャラリー)にも出品、18年1月13日にはアーティストトークも予定されている。

山田純嗣 (17-3)舞妓林泉(ed1) 2017 ポリコートパネルに印画紙、樹脂、パールパウダー・ラメ、インタリオ・オン・フォト、パールペイント 200.0×93.5cm

編集部

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