2018年の東京ステーションギャラリーの先頭を切るのが、同館初のコレクション展となる「鉄道絵画発→ピカソ行 コレクションのドア、ひらきます」(2017年12月16日〜2018年2月12日)だ。本展では、2007年から3回にわたって開催された「現代絵画の展望」シリーズを経て収蔵した作品など、同館所蔵のコレクションが初めてまとまったかたちで公開される。
展示内容は、東京駅や線路のある風景などの鉄道にまつわる作品の数々から、「都市と郊外」、「人」「抽象」をテーマにした、中村宏、本城直季、イケムラレイコ、パブロ・ピカソなど約100点(展示替えあり)が展示される。
また、3月3日から開催される「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」(2018年3月3日〜5月6日)は、建築家・隈研吾の美術館初個展。東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場をはじめ、国内外で多数の仕事を精力的に展開し続ける隈の、30年にわたるプロジェクトを概観する。
会場では隈が建築に取り入れてきた素材に着目し、建築設計やプロダクトデザインを「竹」「木」「石」などのマテリアルごとに分類・整備し、その取り組みを新たな観点から紹介する。
このほか18年は「竹久夢二展 龍星閣コレクションを中心に(仮)」(2018年5月19日〜7月1日)、「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」(7月14日〜9月9日)、「横山華山展(仮)」(9月22日〜11月11日)、「吉村芳生の世界展〜超絶技巧を超えて〜(仮)」(11月23日〜2019年1月21日)などがラインナップされている。
なお、2019年には「アルヴァ・アアルト もうひとつの自然(仮)」(2019年2月16日〜4月14日)も開催。本展は、ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムが企画した世界巡回展で、日本では20年ぶりのアアルトの回顧展となる。