2015年から、東京を拠点に写真や現代美術、デザインなど、芸術文化に焦点を当てた出版活動を行っている「CASE Publishing」を運営するCASEが、東京とロッテルダムに拠点となるスペース「CASE TOKYO」と「CASE ROTTERDAM」をオープンする。
CASE TOKYOは、9月30日、写真家・荒木経惟の個展でオープン。展示される「愛の劇場」は、荒木が電通勤務時代の1965年前後に撮影したキャビネ判作品100点あまりからなる作品。本展では「愛の劇場」全作を収録した作品集の刊行に合わせ、オリジナルプリント全作品を展示する。
CASE ROTTERDAMでは、香港を拠点に活動する写真家、チャン・ディックの個展を開催。消防署の風景を俯瞰で撮影した「Chai Wan Fire Station」シリーズを収めた作品集の刊行に合わせ、本シリーズをヨーロッパで初めて発表する。
今後は日本各地、ソウルやベルリン、台北など世界各国に拠点を設け、CASE Publishingの書籍刊行に合わせた展覧会をはじめ、シンポジウムやレクチャー、ワークショップなどを開催していくという。