音楽とアートの国際フェスティバル「インフラ INFRA」に見る、新しい世界のかたち

音楽と現代アートの国際フェスティバル「インフラ INFRA」が、山本現代を中心とした都内6ヶ所とインターネット上の合計7ヶ所の会場で開催される。会期は8月19日〜26日。

 「インフラ INFRA」とは、東京を拠点とするキュレーターユニット「EBM(T)」と、ベルリンを中心に活動するイベントオーガナイザー「3hd Festival」による、音楽とアートの国際フェスティバル。第1回目となる今回は「Inside the Outside World ー外の世界の内でー」をテーマとし、インフラストラクチャー(基礎、基盤)を調査し、インターネットによって劇的に変化しているアーティストや音楽家の作品の位置づけや、作品を生み出す環境を新たに創出することを目指す。

 会場となるのは、山本現代、原美術館、パークホテル東京、アンスティチュ・フランセ東京、DOMMUNE、渋谷WWWßの6カ所と、本イベントのキーでもあるインターネット上の計7カ所。絵画、彫刻、ビデオなど、さまざまな領域で活動するアーティスト23名を迎え、レクチャーやワークショップなど、多彩なプログラムを展開する。

 このフェスティバルのメインイベントは、山本現代で開催される展示部門「Inside the Outside World ー外の世界の内でー」。フェスティバルのテーマであるインフラストラクチャー基盤をキーワードに、全参加アーティストのうちイェンナ・ステラなど7名がグループ展を行う。さらに関連プログラムとして、パフォーマンスやコンサート、トークセッションも行われるなど、多様な視点からアートをとらえる試みも。

 新しい世界はどのようなかたちをしているのか、社会や文化はどのように更新されうるのか。多様な領域の作家が関わり合い、新たな環境を創造し、再整備していく本展で、既存の価値観にとらわれない刺激的な体験ができるだろう。

編集部

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