九州・沖縄の未来を予見するアーティストを募集中!11月に福岡で展覧会開催

福岡の三菱地所アルティアムで、九州・沖縄とその周辺地域を拠点とする作家を紹介する展覧会シリーズ「Local Prospects 3 原初の感覚」が開催される。木下由貴、平川渚、山下耕平の3名の招待作家のほか、現在募集中の公募枠で選出された1名が展示を行う。公募の申し込み締め切りは8月14日、展覧会は11月11日より開催。

平川渚 地面を編む 2013 Photo by Richi Owaki

 「Local Prospects」は、三菱地所が文化支援事業の一環として運営する三菱地所アルティアムで2015年から開催されているグループ展。九州・沖縄とその周辺地域を拠点とする作家に焦点を当て、紹介している。

 第3回目となる本展では、「原初の感覚」というテーマを掲げ、自らの身体感覚や感情、原初的な衝動とともにある表現を行う作家に注目する。招待作家は、自身に内在する風景を探り、それを写真に託す木下由貴、糸や布を解き、編みつづけることで身体を拡張する平川渚、自身を深く見つめ、衝動や葛藤などの感情の揺れを絵画で表現する山下耕平の3名。さらに、現在募集中の公募枠で選出された1名を加え、4名のグループショーとして開催される。

「Local Prospects 3 原初の感覚」チラシ

 展覧会に先立ち、7月22日には招待作家の平川渚によるワークショップが開催される。参加者は誰かが手編みで編んだものを持ち寄り、糸を手でほどいていく。ほどかれた糸は、平川によって編み直され、11月の展覧会で作品の一部として展示される予定だ。

 多様な文化の交わる場として機能してきた福岡の地域性と、地方にスポットが当たることが増えた昨今の時代性を踏まえて吟味された作家たちの共演に注目したい。

編集部

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