大城真は1978年沖縄県生まれ。大阪芸術大学音楽学科を卒業し、電子回路や日用品などを使って制作した音の出る道具を用いてライブパフォーマンスを行うほか、音にまつわるインスタレーション作品も発表している。
本展では、継電器という電子部品が発する音に着目したインスタレーション《Cycles》を展開。リレー(relay)とも呼ばれる継電器を多数つなぎ合わせ、それぞれが発する音の周期を連鎖させる。複数の周期は、予め作家が設定したタイミングのずれによって、複雑な波形の重なりをつくり出していく。
会期中には、美学・聴覚文化研究者の金子智太郎と大城によるトークイベントも開催予定。その場で刻一刻と作曲されていく音楽のような作品の世界を体感してみてはいかがだろうか。