本展は、日本の若手建築家9名と2つのユニットを、彼らが作成したドローイングと模型を通して紹介するもの。公益財団法人 石川文化振興財団が主催し、ジャーナリストの鈴木布美子がアドヴァイザリーを務める。参加建築家の選定は建築家で東京大学大学院教授の千葉学、会場構成は建築家の中川エリカが担当する。
今回、参加建築家たちに与えられたテーマは「夢の家」。このテーマには、建築設計という実践的な営みと、「夢」という想像力の領域の橋渡しを行うという意図が込められている。
ドローイングや模型は、建築家にとって実作のためのスタディであると同時に、テクノロジーや社会の現実、そして未来へのビジョンを描き出すものとして、ときに実作以上の大きな影響を建築とその周辺領域に与えてきた。本展は、これからの日本の建築が持ち得るポテンシャルの一端を示すものとなるだろう。