今週開幕
カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ(ポーラ美術館)
箱根のポーラ美術館で、近代から現代までの美術における色彩の歴史を読み直す「カラーズ ― 色の秘密にせまる 印象派から現代アートへ」展が開催される。会期は12月14日~2025年5月18日。
本展では、近代から現代までの美術における「色彩」に注目し、色彩論や色を表現する素材との関係にふれながら、その役割についてあらためて考察することを試みる。チューブ入りの油絵具を巧みに扱い、様々な色彩によって視覚世界を再構築した19世紀の印象派や新印象派から、20世紀のフォーヴィスムの絵画や抽象絵画、そして色彩の影響力によって観る者の身体感覚をゆさぶる現代アートにいたる近現代の色彩の美術史を、絵画や彫刻、インスタレーションなどによって読み直すという。
会期:2024年12月14日〜2025年5月18日
会場:ポーラ美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
電話番号:0460-84-2111
開館時間:9:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:一般 2200円 / 大学・高校生 1700円 / 中学生以下 無料
evala 現われる場 消滅する像(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で「evala 現われる場 消滅する像」が開催される。会期は12月14日〜2025年3月9日。
evalaは2000年代以降、個人としての活動のみならず多くのコラボレーションを行うなど、幅広い分野で活躍する音楽家でありサウンド・アーティスト。17年からは、新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」を国内外で展開。ほぼ音だけで構成されているにもかかわらず、鑑賞者の視覚的想像力をも喚起する作品群は、既存のフォーマットに依拠しない音響システムを駆使した独自の「空間的作曲」によって、文字通り「耳で視る」ものとして高い評価を得ている。
本展は、「See by Your Ears」シリーズと新作を含めた、現時点での集大成となる展覧会だ。会場では、《大きな耳をもったキツネ》や、そこから発展し多くの国々で発表されてきた作品、さらにICCでもっとも大きな展示室を全室使用した大型インスタレーションなどを紹介。複数の新作によって精緻に構築された音響空間のなかで、聴くことと見ることが融けあう新たな知覚体験を様々な方法で提示するという。
会期:2024年12月14日〜2025年3月9日
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
電話番号:0120-144199
開館時間:11:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、祝日の場合は開館し翌平日休館)、12月28日〜1月3日、2月9日
料金:一般 1000円 / 大学生 800円 / 65歳以上・高校生以下 無料
MOTアニュアル2024 こうふくのしま(東京都現代美術館)
東京都現代美術館で「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」が開催される。会期は12月14日〜2025年3月30日。
シリーズの第20回となる本展では、清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美を、その最新作とともに紹介。展覧会のタイトルにある「しま」は、4名の作家が拠点を置く「日本」の地理的条件に対する再定義を含んでいるとともに、作家らによる作品も自身の足元を起点にしながら、より大きな文脈や関係へと開かれている。作家らは多様なアプローチを通じて、現実の世界を視覚的に置き換え描き出すことにより、身のまわりや自己の多義性や重層性と対峙。これらの作品は、作者の解釈や意図を超え、見る者がそれぞれの視点や感覚、経験を通して主体的に意味を見出すための装置として働き、それぞれに異なる見かたや感じかたをうながすものとなる。
会期:2024年12月14日〜2025年3月30日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月
料金:一般 1300円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 900円 / 中高生 500円 / 小学生以下 無料
栗林隆 Roots(神奈川県立近代美術館 葉山)
国際美術展「ドクメンタ15」(2022)への参加や、「六本木アートナイト 2023」のメインプログラム・アーティストなど、精力的な活躍を見せる栗林隆。その大規模個展「栗林隆 Roots」が神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。会期は12月14日〜2025年3月2日。
本展では、葉山館展示室外の普段は使わない様々な空間を利用し、新作のインスタレーションを発表。また、未発表のドローイングや映像作品なども展示することで、栗林の過去と未来の「境界=今」を紹介するものとなる。
会期:2024年12月14日〜2025年3月2日
会場:神奈川県立近代美術館 葉山
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色2208-1
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(1月13日、2月24日を除く)、12月29日〜2025年1月3日
料金:一般 1000円 / 20歳未満・学生 850円 / 65歳以上 500円 / 高校生 100円 / 中学生以下無料