今年2月から京都市京セラ美術館で開催中の「村上隆 もののけ 京都」において、16点もの新作が追加展示されることが決定した。
本展は、村上隆にとって国内では8年目ぶり、そして京都では初となる大規模個展。6つの部屋に約180点の作品が並んでおり、そのうち90パーセントが本展のためにつくられた新作という構成になっている。
今回新たに追加されるのは、《村上隆版 祇園祭礼図》《梟猿図の猿》《⾦閣寺》《「古都」にて「⽚腕」》など16点。
7月2日より展示される《村上隆版 祇園祭礼図》は展覧会開幕時より注目を集めてきた《洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip》に対峙するもので、全長10メートルにおよぶ大作だ。京都の夏の風物詩である祇園祭の様子を描いた《祇園祭礼図屏風》(17世紀後半、細見美術館蔵)を参照したこの作品には、往時の山鉾、町の人々、そして村上のキャラクターたちが描きこまれ、村上版の祭礼図となる。
また《村上隆、2024年5⽉に想う所を語ります》《言い訳ペインティング 仮想現実の世界》も7月2日より展示。
さらに《⾦閣寺》や川端康成の小説から着想したという《「古都」にて「⽚腕」》、《梟猿図の猿》、《梟猿図の梟》、《むにょにょん雷神図》、《ぽよよん⾵神図》、《パンダちゃんとうんちくん》、《うたたね⼩パンダ》、《パンダの⽅法序説》、《おかあさんに会いたいパンダちゃん》、《HAPPY だね!!》も追って展示される。
なお、来館者を出迎える中央ホールの壁紙は、季節とともに絵柄を替え、8⽉には京都の夏を締めくくる 「五⼭送り⽕」へと変わるという。 加えて、8月16日の五山送り火当日には、新作に関連して制作された着ぐるみの「⼤⽂字さま」「妙法さま」「船形さま」「左⼤⽂字さま」「⿃居形さま」の着ぐるみが美術館に登場するフォトイベントも開催予定(13:00〜17:00、申し込み不要、参加無料)。
*一部内容を修正しました(7月2日)