2023.12.22

ベイクルーズのアートギャラリーが虎ノ門に。オープニングは『北斎漫画』

ベイクルーズが、アートギャラリー「art cruise gallery by Baycrew’s」を、東京の虎ノ門ヒルズにオープンさせる。こけら落としは『北斎漫画』からセレクトした80点で構成する「PLAY w/ HOKUSAI」。

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 アパレルや飲食店等を展開するベイクルーズが、アートギャラリー「art cruise gallery by Baycrew’s(アート クルーズ ギャラリー バイ ベイクルーズ)」を、東京の虎ノ門ヒルズにオープンさせる。オープン日は2024年2月29日。

 「art cruise gallery by Baycrew’s」は虎ノ門ヒルズの「SELECT by BAYCREW’S」内に開業。初回の展示は葛飾北斎による『北斎漫画』からセレクトした80点で構成する「PLAY w/ HOKUSAI」(〜4月14日)となっている。

 本展は、全国各地に点在していたとされる北斎の弟子たちに、自身の技術を伝えることを目的に描かれた全15編の絵手本『北斎漫画』のなかから、「遊び」の部分が強く表出した、絵画的な要素の強い作品をセレクトして展示。協力は『北斎漫画』の蒐集家であり、日本橋の浦上蒼穹堂を営む浦上満。50年以上かけて蒐集してきたコレクションの一部を本展のために提供した。

『北斎漫画』より「奔虎」 浦上蒼穹堂コレクション

 ディレクションを務めたのはART&REASONの佐々木真純、クリエイティブディレクターはグラフィックデザイナー/アートディレクターのおおうちおさむが担当。おおうちは展示会場の空間デザインからポスタービジュアル、作品選定までを担っており、次のようにコメントしている。

BAYCREW'Sは僕のなかで、ファッションや飲食、家具を通して幅広く全世代の人たちの暮らしを豊かにしている企業、というイメージがあります。そういった僕にとってのBAYCREW'S像と、art cruise galleryが位置する虎ノ門というロケーションとを照らし合わせた際に、日本の浮世絵師が描いた、世界中で高く評価されている大衆芸術(=『北斎漫画』)をフィーチャーすることは、すごく意味のあることだと思えたし、必然性を見出すことができました。(プレスリリースより)

 同ギャラリーはベイクルーズならではの、ファッションとアートが交錯するキュレーションにより、展覧会を開催していくという。