冬の虎ノ門エリアでライトアートを楽しもう。初開催の「TORANOMON LIGHT ART」が照らす日常
東京・虎ノ門エリアで、初開催となる都市回遊型アートイベント「TORANOMON LIGHT ART」が2024年1月8日まで開催されている。注目作品をまとめてお届けする。
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再開発が続く東京・虎ノ門エリアで、初開催となる都市回遊型アートイベント「TORANOMON LIGHT ART」がスタート。2024年1月8日まで開催されている。主催は森ビルと新虎通りエリアマネジメント協議会、一般社団法人新虎通りエリアマネジメント、新虎通りエリアプラットフォーム協議会。
同イベントは、オランダ・アムステルダムのフェスティバル「Amsterdam Light Festival」の運営を務めるLight Art Collection(LAC)とパートナーシップを結び、実施されるものだ。アーティストや建築家、プロダクトデザイナーなど領域を超えたクリエイターらによる、芸術性の高い「ライトアート」が虎ノ門の街に展開されている。
例えば、森タワー2階のオーバル広場一面に広がる浮遊する光は、オランダのStudio Toerによる作品《Firefly Field》だ。これは蛍の光が地上を舞うような風景をイメージして制作されており、透明なカプセルに収められたLEDによる予測不能な動きがそれを再現している。
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同じく森タワー2階に展示されている鳥の巣を想起させる《Nest》は、インド・ムンバイの建築家であるVikas PatilとSantosh Gujarによるもの。人間によって永続的に増え続ける建築の可否について、あらためて見つめ直すことを促す、建築家ならではの意図が組み込まれた作品となっている。
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新虎通りには、イギリス人アーティストGali May Lucasによる《Absorbed by Light》が設置されている。スマホ利用者の典型的な特徴を示すこの3人の人物像のあいだに座ることで、こうした人たちが他者にどのような影響を与えているかを問いかけている。心ここに在らずといったスマホ利用者たちの様子を、客観的に見る機会となるだろう。
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ネオンチューブの曲線で描かれた人物像は頭をもたげ、どこか遠くから歩いてきたかのようだ。Alaa Minawiの《My Light is Your Light》は、現在もどこかに存在する難民の姿を表しており、6人の家族の過酷さや希望の両面が反映された作品だ。
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虎ノ門ヒルズステーションタワーの内部には、建築設計を担当した重松象平 / OMA NYによるインスタレーションが登場。変わりゆく空気や光の動きを表現した《Five Stars》が館内を彩っている。
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LAC代表で今回のイベントのマネージング・ディレクターを務めたアルバート・デルトゥールは次のように語った。「この美しい『TORANOMON LIGHT ART』に参加できることを嬉しく思う。世界的にも知られているアムステルダムの『Amsterdam Light Festival』に展示される作品は、同地のみならず世界各国を巡って展示するといった、環境にやさしい循環型モデルを採用している。この取り組みはアーティストに作品発表の機会を創出するとともに、暗くなりがちな日常に光を与えるものだ。初開催となるこのイベントから、長期的なコラボレーションができることを期待したい」。
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今回のフェスティバル以外にも、同エリアには複数のパブリックアートも展示されており、冬の街歩きをさらに楽しむことができる。ビジネスの拠点のみならず、文化の発信地としてさらなる活性化が見られる虎ノ門。今後も注目していきたいエリアのひとつだ。
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