国際芸術祭「あいち2025」が、2025年9月13日〜11月30日の79日間にわたり開催される。その会場に「あいちトリエンナーレ」時代から使用されてきた名古屋市中心部の愛知芸術文化センターのほか、愛知県陶磁美術館をはじめとした瀬戸市内が加わることが発表された。
瀬戸市は日本最大級の窯業地。愛知県陶磁美術館は愛知県政100年記念事業として、1978年に谷口吉郎の設計により同市に開館した。同館は日本やアジアをはじめとする世界各地の様々なやきものを蒐集しており、重要文化財3点を含む7000点を超えるコレクションを擁する国内屈指の陶磁専門ミュージアムとなっている。
「あいち2025」の芸術監督を務めるアル・カシミは瀬戸市が会場となることについて次のようにコメントしている。
瀬戸市で国際芸術祭「あいち」を開催できることを、とても嬉しく思います。日本を代表する古くからの窯業地である瀬戸市で、様々な場所や建物を訪れる機会に恵まれました。愛知県陶磁美術館の印象深いコレクションに加え、設計者谷口吉郎による象徴的な建物自体との対話も楽しみです。多様な表現方法で活躍する国内外のアーティストを招き、名古屋と瀬戸それぞれの歴史といまに向き合いたいと考えています。
──プレスリリースより