ヴァン クリーフ&アーペルでMASARU OZAKIがスペシャルコラボレーションを発表

「光のアーティスト」として、自身のライフワークともいえる「LightTreeProject」を2011年から継続させてきたMASARU OZAKIによる初の造形作品が、現在ヴァン クリーフ&アーペル銀座本店で展示されている。

“Tsubomi” 造形作品展示イメージ

 MASARU OZAKIは、イタリアの出版社Maggioli Editoreが発行した書籍『LIGHT WORKS』で、「光を操る世界のアーティスト50名」として日本人で唯一ノミネートされた経歴をもつ。これまで、『THINK GREEN』をテーマに、2011年にスタートしたプロジェクト「LightTreeProject」をはじめ、数々のプロジェクトを手がけてきた。

“Tsubomi”映像作品より

 今回制作されたのは、映像作品の新作「LightTreeProject」“Tsubomi”と、造形作品《迷い込んだ光》《蕾を探して》。“Tsubomi”は「光の粒がメッセージの種となってあらわれ、旅をしながら人々の心に語りかけてゆく」というもので、ヴァン クリーフ&アーペルと「LightTreeProject」とのフィロソフィーの共有と、構想から制作までの期間は2年。建物にプロジェクターで映像を投影する「アーキテクチャー・マッピング」ではなく、新たに開発した技術によって、空中に光が浮かんでいるような表現をオンラインで楽しむことができる。

 また、造形作品はハイジュエリーブランド、ヴァン クリーフ&アーペル銀座本店のウィンドウに夜間限定で展示中。同社ジャパンプレジデントのアルバン・ベロワーは今回のアートコラボレーションディスプレイについて、「MASARU OZAKIの作品とヴァン クリーフ&アーペルの世界は、強く共鳴していると思います。彼は人生や自然の中にひそむ感情を捉えることに秀でており、彼が描きだす世界は私たちメゾンの世界ととても近いものだと感じます」と、コラボレーションへの思いを語る。

 2つの造形作品は“Tsubomi”から派生したコンセプトでつくられており、実際に光を当てながら角度を調整するなど、地道な手作業によって木で組み上げられたもの。光源や装置が見えないような工夫にも注目したい。夜の銀座でほのかに光る作品に、足を止めてみてはいかがだろうか。

編集部

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