23年の「ルーヴル美術館展」、フランス絵画の至宝《かんぬき》が26年ぶりに来日

2023年3月1日〜6月12日に開催が予定されている「ルーヴル美術館展 愛を描く」展。国立新美術館と京都市京セラ美術館での開催が決定したほか、フランス絵画の至宝《かんぬき》が26年ぶりに来日することが発表された。

ジャン=オノレ・フラゴナール かんぬき 1777〜1778頃 キャンバスに油彩 74x94cm パリ、ルーヴル美術館Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado / distributed by AMF-DNPartcom

 2023年3月1日〜6月12日に開催が予定されている「ルーヴル美術館展 愛を描く」展。その続報が12月14日の記者会見で発表された。

 本展主催は国立新美術館、ルーヴル美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社、BS日テレ、ニッポン放送。「ルーヴル美術館展」は「ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか」(2018〜19)以来5年ぶり、6回目の開催となる。

 今回のテーマは「愛」。西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのかを、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから厳選された74点の絵画を通して浮き彫りにするものだ。

 会場は、プロローグ「愛の発明」に加え、第1章「愛の神のもとに──古代神話における欲望を描く」、第2章「キリスト教の神のもとに」、第3章「人間のもとに──誘惑の時代」、第4章「19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇」の全4章構成。なかでも、18世紀フランス絵画の至宝とされるジャン=オノレ・フラゴナールの《かんぬき》はじつに26年ぶりの来日となり、本展の目玉と言える。

 国立新美術館の逢坂恵理子館長は開催にあたり、「海外における戦争の最中、愛の本質である慈しみや寛容、そして幸福を共有する機会としたい」と意気込みを見せる。

 なお本展の案内人には俳優・満島ひかりが就任し、声優・森川智之とともに音声ガイドを担当。また満島は現在制作中の本展テーマソングの作詞やコーラスも手がけるという。

 本展は東京会場に加え、京都会場として京都市京セラ美術館に巡回。京都展の会期は2023年6月27日〜9月24日となっている。

編集部

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