不可知に向き合い続ける永久機関の構築。「Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎」が開催へ

映像をおもな表現方法としてインスタレーション作品を展開する現代アーティスト・泉太郎。その個展「Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎」が東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は2023年1月18日〜3月26日。

Exhibition view of Taro Izumi, 《Pan》, Palais de Tokyo. Exhibition supported by SAM Art Projects. Photo by André Morin © Taro Izumi, courtesy of Galerie Georges-Philippe & Nathalie Vallois, Paris, and Take Ninagawa, Tokyo.

 映像、パフォーマンス、ドローイング、絵画、彫刻といったあらゆるメディアを交錯させたインスタレーションをおもな表現手法とし、国内外で精力的に作品を発表している現代アーティスト・泉太郎。その東京の美術館における初の個展「Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎」が東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は2023年1月18日〜3月26日。

 泉太郎は1976年奈良生まれ。2002年に多摩美術大学院美術研究科を卒業し、2017年にパレ・ド・トーキョー(パリ)、2020年にはティンゲリー美術館(バーゼル)で大規模な個展を開催してきた。

 本展で泉は、古墳や陵墓、ストライキ、再野生化、仮病、鷹狩におけるマニング(懐かせる)やフーディング(目隠し)のほか、数々のキーワードが絡みあう思考のプロセスと、コスプレ、キャンプ、被葬のような体験を織り交ぜ、不可知に向きあい続けるための永久機関を立ち上げるという。東京オペラシティ アートギャラリーにおける2023年最初の展覧会として、注目したい展覧会だ。

 なお現在、同展の制作支援金を募るため、オンラインショップも開設されている。ショップでは展覧会に関連する作品シリーズ「鳥黐(とりもち)」から新作を一堂に販売。購入作品の販売額はすべて展覧会の制作費に使用され、サポーターの名前は展覧会カタログに記載される。

Installation view of Taro Izumi “My eyes are not in the centre” at White Rainbow, London, 2018 © Taro Izumi Courtesy of White Rainbow, London, and Take Ninagawa, Tokyo Photo by Yukitaka Amemiya

編集部

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