「KAMU kanazawa」が8つ目のスペース「KAMU SsRg」をオープン。サイモン・フジワラの新作を半永久的に展示

金沢の私設美術館「KAMU kanazawa」が8つ目となる新たなスペース「KAMU SsRg」をオープンさせる。同スペースに展示されるのはサイモン・フジワラの《Once Upon a Who?》だ。

サイモン・フジワラ Once Upon a Who? © Simon Fujiwara Courtesy of KAMU kanazawa

 2021年6月、金沢21世紀美術館から徒歩3分という場所に本館を開館させた私設の現代美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」。これまでに金沢市内各所に次々とアートスペースをオープンさせてきた同館が、新たに8つ目となるスペース「KAMU SsRgi(カム エスエスアールジー)」を11月1日にオープンさせる。

サイモン・フジワラ Once Upon a Who? © Simon Fujiwara Courtesy of TARO NASU

  KAMU SsRgは金沢市の中心市街地の、用水路にそってカフェやショップが立ち並ぶ「せせらぎ通り」の一角にオープン。スペース名の「SsRg」は「せせらぎ」の頭文字をとったもので、表記は元素記号をイメージしており、新しい価値観や世界をアートを通じて生み出してほしいという考えでデザインされた。

 本スペースに展示されるのは、日本初公開となるサイモン・フジワラの《Once Upon a Who?》。フジワラは1982年ロンドン生まれ。日本人の父とイギリス人の母を持ち、現在はベルリンを拠点に活動をしている。自らの生い立ち、家族の物語、世の中で起こる事象を作品に織り交ぜ、パフォーマンスやインスタレーション、彫刻、映像など多様なメディアによる作品を手がけてきた。

サイモン・フジワラ Once Upon a Who? © Simon Fujiwara Courtesy of TARO NASU

 《Once Upon a Who?》はストップモーションアニメーションを中心としたインスタレーションで、主人公である白い小さな熊の「who」が自分自身は何者かを探すストーリー。アイデンティティの形成において、ジェンダーや人種、メディアなどが与える様々な影響が描かれており、世界共通の問題を浮き彫りにしたものだ。本作は、作品で提示される様々な問題が解決するまで半永久的に展示されるという。

 なお展示空間は、サイモン・フジワラが設計。青いカーペット、ピンクのソファーと黄色のスツールが、アニメーションの色調を踏襲しているという。

サイモン・フジワラ Once Upon a Who? © Simon Fujiwara Courtesy of TARO NASU

編集部

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