六本木の東京ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHTが、6月13日よりクリストとジャンヌ=クロードの企画展を開催する。会期は2023年2月12日まで。
クリスト(1935~2020)とジャンヌ=クロード(1935~2009)は、歴史的な建造物を布で覆い隠すアートプロジェクトなどで世界的に知られるアーティスト。フロリダ州マイアミの島の周りをピンクの布で囲んだ《囲まれた島々》(1983)やパリのセーヌ川に架かる橋を布で包んだ《ポン・ヌフの梱包》(1985)、構想から完成までに25年を費やしたドイツ・ベルリンの《梱包されたライヒスターク》(1995)、ニューヨーク・セントラルパークの歩道37キロメートルに、サフラン色の布を垂らしたスチール製の門を7503本設置した《門》(2005)など、世界各地で大作を発表、つねに人々の注目を集めてきた。
本展は、1961年にふたりが構想し、昨年パリで実現した「L'Arc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961-2021(包まれた凱旋門)」にフォーカス。16日間に渡り、パリの凱旋門を2万5000平米に及ぶリサイクル可能なポリプロピレン製の布で覆い尽くしたこの歴史的なプロジェクトの背景や制作過程に迫るものになる。
展覧会ディレクターは、パリと東京を拠点とする映像ディレクターのパスカル・ルランが務める。