ヴァージル・アブロー没後初の回顧展。今夏、ブルックリン美術館で開催へ

昨年11月に死去したファッション・デザイナー、ヴァージル・アブローの没後初となる回顧展「Virgil Abloh: “Figures of Speech”」がニューヨークのブルックリン美術館で開催される。会期は7月1日〜2023年1月29日。

2019年にシカゴ現代美術館で開催された「Virgil Abloh: “Figures of Speech”」展の展示風景よりPhoto by Nathan Keay. (C) MCA Chicago

 昨年11月、41歳という若い年で死去したファッション・デザイナーのヴァージル・アブロー。その没後初となる回顧展が、7月1日よりアメリカ・ニューヨークのブルックリン美術館で開催される。

 「Virgil Abloh: “Figures of Speech”」と題されたこの展覧会は、2019年にシカゴ現代美術館で開催され、その後、ICAボストン、アトランタのハイミュージアム、カタール美術館などへと巡回した同名の展覧会をもとにするもの。アブローの20年近いキャリアのなかから、ファッション、大型彫刻、没入型スペース、ビデオ、スケッチなどが展示予定となっている。

 ファッションブランド「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™」を創業し、2018年には「ルイ・ヴィトン」メンズのアーティスティック・ディレクターに黒人として初めて就任したことで知られているアブロー。ファッションだけでなくアートの分野にも取り組んでおり、日本では18年に初個展「PAY PER VIEW」をカイカイキキギャラリーで開催した。

 19年のシカゴ現代美術館での個展では、「初期作品」「ファッション」「音楽」「間奏曲」「Black Gaze」「デザイン」「The End」という7つの切り口から、彼のそれまでの制作活動が紹介。展覧会の記者会見では、アブローは次のような言葉を残した。

 「この展示を見た若者たちには、これまでとは違う文脈で外の世界を見てほしい。さらに僕がこれまでに発見したことを土台に、自分で自分の道を切り開いていってほしい」。

編集部

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