2020年6月から8月にかけて東京で2つの展覧会が連続開催された第1弾「Relics of Kanto Through Time」、昨年1月にニューヨークで開催された個展「Time Dilation」に続き、ダニエル・アーシャムとポケモンとのコラボレーションによるアートプロジェクト「Daniel Arsham × Pokémon」の第3弾「A Ripple in Time(時の波紋)」が、東京の5会場で展開される。
会場は、NANZUKAの3つのギャラリー、NANZUKA UNDERGROUND(神宮前)、NANZUKA 2G(渋谷パルコ)、3110NZ(中目黒)に加え、六本木ヒルズ内の66プラザ、丹下健三が設計した草月会館1階にあるイサム・ノグチによる石庭を持つ草月プラザの5つとなる。
NANZUKA UNDERGROUND(2月12日〜3月27日)では、97年放送のテレビアニメシリーズ「ポケットモンスター」で総監督を務めた湯山邦彦とのコラボレーションによって生まれたショートアニメーションが発表。加えて、巨大な洞窟のなかで発見された結晶化したポケモンを描いたペインティングや、今回のアニメーションのカットから生まれた作品など、「混在した時間」をテーマとした多彩な作品も発表予定だ。
NANZUKA 2G(2月11日〜3月6日)では、幻のポケモン・ミュウを中心とした新作が展開。3110NZ(2月8日〜3月6日)では、結晶化したポケモンに関するアーシャムのフィールド・リサーチとその記録が展示される。
また、66プラザ(2月5日〜26日)には昨年渋谷パルコで発表されたピカチュウに加え、新たにプリン、ヒトカゲ、 カラカラ、ミュウツー、そしてトレーナー&ピカチュウの総勢6体の大型ブロンズ製の彫刻作品が、期間限定のパブリックアートとして設置。草月プラザ(2月11日〜20日)では、野生のポケモンが草むらに潜み、自分たちの新しい発見者の到来を待つような構成になるという。
アーシャムはステートメントで、今回のプロジェクトについて次のように述べている。「僕はポケモンとともに育ったと言えるでしょうね、子供の頃にはポケモンカードを集めていました。それにポケモンは僕の子供たちの子供時代にも存在しています。彼らもポケモンが大好きなのです。これはポケモンの普遍的な性質を物語っていて、ある意味本当に信じられないような想像の宇宙が、僕や僕の子供たちのためにつくられているように感じています」。