フィンランドはなぜデザイン大国となったのか?「ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル」(Bunkamura ザ・ミュージアム)
デザイン大国のひとつとして知られているフィンランド。そのデザインの誕生と発展のストーリーを紐解き、今日まで続く独特のデザイン様式を探る展覧会が東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されている。
本展では、ヘルシンキ市立美術館監修のもと、コレクション・カッコネンやタンペレ市立歴史博物館、フィンランド・デザイン・ミュージアムなど、フィンランド各地の貴重なコレクションから約250点の作品と約80点の関連資料が集結。アルヴァ・アアルトやトーベ・ヤンソンなど世界的に知られるアーティストや、日本ではこれまで紹介される機会が少なかったアーティストを含め、50人以上のデザイナーやアーティストの作品が並ぶ。
豊かな自然からインスピレーションを得てデザインされた品々を、どのような自然の要素が隠されているのかを考えながら見ることも本展の楽しみのひとつとなっている。
会期:2021年12月7日〜2022年1月30日
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00〜18:00(金土〜21:00) ※最終入館は閉館30分前まで
休館日:2022年1月1日
料金:一般 1700円 / 大学・高校生 1000円 / 中学・小学生 700円 / 未就学児 無料
築122年の蔵で東京の風景を展示。「TOKYO NEW SCAPES BY TAKASHI HOMMA」(T-HOUSE New Balance)
東京・浜町のT-HOUSE New Balanceで、写真家・ホンマタカシによるインスタレーション「TOKYO NEW SCAPES BY TAKASHI HOMMA」が開催中だ。
雑誌『Casa BRUTUS』で2015年より連載されている企画「TOKYO NEW SCAPES」の作品をはじめ、ホンマタカシが6年間にわたって東京の変貌する風景と変わらない街並みを撮り下ろした新作を展示するもの。
会場設計をNope Lab.が、グラフィックデザインをNerholの活動でも知られる田中義久が手がけた。会期中はT-HOUSE New Balanceの壁面に出力されたカラープリントが掲出され、来場者はそのプリントを期間中1度のみ持ち帰ることが可能となっている。
会期:2021年12月10日〜1月25日
会場:T-HOUSE New Balance
住所:東京都中央区日本橋浜町3-9-2
電話番号:03-6231-1991
開館時間:11:00〜14:00、15:00〜19:00(金土日11:00〜19:00)
休館日:水、木
料金:無料
外国人労働者への讃歌。マリア・ファーラ「Overseas」(オオタファインアーツ)
1988年にフィリピンで生まれ、現在はロンドンを拠点に活動しているアーティスト、マリア・ファーラ。その日本で2回目の個展となる「Overseas」が、東京・六本木のオオタファインアーツで開催されている。
フィリピン人の母とイギリス人の父を持ち、2歳から15歳までを日本で過ごしたファーラ。自身の経験から母に代表される外国人労働者や移民に焦点を当てた約20点の新作ペインティングを展示している。
ファーラはステートメントで本展について次のように述べている。「海外労働者の声の多くは耳に入ってこない。彼らは芸術家でも政治家でもなく、家族を養うために黙々と仕事をこなしているのだ。彼らはこの世界において目に見えない静かな存在だが、彼らがいなければ社会は機能しない。色が、彼らの声を表すメタファーになればと思う」。
会期:2021年12月4日〜2022年2月5日
会場:オオタファインアーツ
住所:東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F
電話番号:03-6447-1123
開館時間:11:00〜19:00
休廊日:日、月、祝日
料金:無料