昨年4月から東京都美術館での開催を予定しながらも、新型コロナウイルスの影響により開催が中止された東京都美術館の「ボストン美術館展 芸術×力(げいじゅつとちから)」が、2022年7月23日〜10月2日を新たな会期として開催されることが発表された。同展は昨年4月から東京都美術館での開催を予定しながらも、新型コロナウイルスの影響で作品輸送の目処が立たず、開催中止が発表されていた。
同展は、1870年、ボストン市民ら有志によって設立され、1876年に開館したボストン美術館のコレクションが来日するもの。ボストン美術館は古代エジプトから現代美術まで幅広い作品を収集し、そのコレクション点数は50万点近く、うち日本美術は約10万点におよぶ。今回は、エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本など様々な地域で生み出された約60点の作品が来日する予定だ。
とくに日本美術では、「日本にあれば国宝」とも評される《吉備大臣入唐絵巻》や《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》が本展のために里帰りをし、2作品揃って展示。また、江戸時代に伊勢・長島藩の藩主だった増山雪斎の代表作《孔雀図》が本展のために修復され、日本で初公開される。