オリンピックの開催をめぐって賛否が大きく分かれるなか、 「スポーツと芸術と文化が出会う場所」をコンセプトとする、オリンピック文化遺産財団による公式プログラム「OLYMPIC AGORA(オリンピック・アゴラ)」が、東京・日本橋室町の一帯で開催されている。会期は8月15日まで。
「OLYMPIC AGORA」では、これまでの大会のメダルやトーチ、開会式を彩った衣装などの貴重なコレクションを展示する「オリンピック・スピリット展」を開催するほか、アーティストによるインスタレーションも展開されている。
参加アーティストは、グザビエ・ヴェイヤン、川内倫子、戸鋪誠のほか、カナダ・モントリオールを拠点とするデジタルアート集団のモーメントファクトリー、そして6名のオリンピアン・パラリンピアン・アーティストも名を連ねる。
ヴェイヤンは、オリンピック競技大会の観客に敬意を表し、ヒーローではない人物に焦点を当てた立体作品をコレド室町の大屋根広場に設置。本作は大会後も常設作品として展示される。
川内は2019年に東北地方で撮影された写真を地下1階のエントランス周辺で、戸鋪は福徳の森に4メートルを超える光の像を設置した。また、モーメントファクトリーはコレド室町テラスの大屋根広場に、オリンピックの表彰台を表現した光のインスタレーションを展開している。
コレド室町テラスの3階の室町三井ホール&カンファレンスで開催される「オリンピック・スピリット展」では、スイス・ローザンヌにあるオリンピック・ミュージアムより厳選されたコレクションが展示され、夏季大会の全トーチやメダル、過去の様々な開会式の衣装などを見ることができる。