7月14日に76歳でこの世を去ったクリスチャン・ボルタンスキー。その追悼のため、ボルタンスキーの作品を所蔵する福武財団が、《心臓音のアーカイブ》の作品映像を特別公開する。
ボルタンスキーは生前、瀬戸内海にある豊島で2つの作品、《心臓音のアーカイブ》と《ささやきの森》を公開しており、それぞれ今年7月18日と19日に公開11周年と5周年を迎える。
《ささやきの森》は豊島・檀山の中腹にあたる森林の中、無数の風鈴が風に揺れ動き、静かな音を奏でるインスタレーション。いっぽう、《心臓音のアーカイブ》は、ボルタンスキーも生前豊島で自身の心臓音を採録している。
今回公開されるのは、追悼の意を込めて、ボルタンスキーの心臓音をハートルームで再生した映像。7月19日19時にベネッセアートサイト直島の公式ウエブサイト特別ページおよび公式Instagramアカウントで見ることができる。また「ささやきの森」の映像は、18日に公開される。
これらの映像を通じて、美術史に大きな足跡を残したボルタンスキーを追悼したい。