今年6月5日、東京・銀座の三愛ドリームセンター内にオープンした「RICOH ART GALLERY」で第2弾となる展覧会、横田大輔「Alluvion」が始まった。
横田大輔は1983年埼玉県生まれ。日本写真芸術専門学校卒業。 2008年に「キヤノン写真新世紀」で佳作に選ばれて以降、2010年に「第2回写真1_WALL 展」でグランプリを受賞。16年には国際的な写真賞「Foam Paul Huf Award」を受賞し、18年にはテート・モダンのグループ展「SHAPE OF LIGHT」参加。また2020年には写真界でもっとも重要な賞のひとつである「木村伊兵衛写真賞」(第45回)を受賞するなど、着実にキャリアを重ねてきた。
横田大輔の表現は、従来の写真というメディアの在り方を超えて、独自に進化し続けてきた。フィルムを熱湯で現像し、剥がれた乳剤を集めてスキャンするという独自の手法により、抽象的な画面が生み出される。
本展では、横田の幅広い表現のひとつである「Color Photographs」と、リコー発のアートプロジェクト「StareReap」がコラボレーション。
写真という平面を、メディウムを積層させることでこれまでにない表現へと発展させている。「StareReap」の職人と共創することで提示された、写真の新たな可能性をぜひ感じてほしい。