京都府6エリアで新たなアートフェスティバル。「ALTERNATIVE KYOTO─もうひとつの京都─想像力という〈資本〉」が開催

京都府は9月24日より、京都府域に息づく多様な歴史・風土・文化財等を題材としたアートフェスティバル「ALTERNATIVE KYOTO─もうひとつの京都─想像力という〈資本〉」を府内6エリアで開催する。

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 京都府は今年、京都府域に息づく多様な歴史・風土・文化財等を題材としたアートフェスティバル「ALTERNATIVE KYOTO─もうひとつの京都─想像力という〈資本〉」を府内6エリアで開催する。会期は9月24日〜11月7日。

 京都府は2019年より、 地域文化に触れる新たな機会を創出し、 観光誘客の促進・地域経済の活性化を図ることを目的に、「海の京都(府北部)」「森の京都(府中部)」「お茶の京都(府南部)」の各エリアの歴史や風土、有形文化財、名勝、景観、自然、生活文化等を題材としたアートプロジェクト「ALTERNATIVE KYOTO」を展開。このフェスティバルは、その一貫として行われるものだ。

 会場となるのは、京丹後市、宮津市、与謝野町、福知山市、南丹市、八幡市の6エリア。

 例えば京丹後市では、アートを通じて「風景の見え方を変化させてしまう」ことを目指した企画「風景泥棒 3 -Landscape Rippers 3-」を開催。 アーティストが実際に京丹後の多様な風土を巡りながら、それぞれが京丹後で「盗んだ」風景を展開する。参加作家はSIDE CORE、石毛健太、田中良佑、鷲尾怜、BIENなど。

 宮津市では、有形文化財や名勝、景観、豊かな自然等を題材としたデジタルアートの世界を体験できる舞台を天橋立エリアで実施。「天(アマ)への架け橋」をテーマとして、光や映像、サウンドを用いたデジタル・アートによる幻想的な世界を出現させるという。参加作家は平井真美子、長町志穂、原摩利彦、白木良、ヤノベケンジ、池田亮司。

天橋立

 古来より織物業が営まれ、高級絹織物の丹後ちりめんが地域を支えてきた与謝野町で作品を発表するのは、アーティスト・尾崎ヒロミ(スプツニ子!)と串野真也のコラボレーションから生まれたユニット「ANOTHER FARM」。伝統的な技術と最新のテクノロジーを駆使した実験的な作品を発表する。

ANOTHER FARM

 このほか、福知山市では三谷正、山中suplex、ヒスロム、南丹市では荒木悠、亀川果野、黒木結、小山渉、山田春江、羊喘兒、八幡市では石川竜一、佐々木香輔、藤生恭平、宮本一行、島袋道浩が参加する。

 なお同フェスティバルのキックオフフォーラム「想像力という 〈 資本 〉―来るべき社会とアートの役割―」では、台湾ソーシャル・イノベーション担当デジタル大臣のオードリー・タンが基調講演を行うほか、科学、経済、人類学といった領域を超えた対話の場を開くパネルディスカッションも行われる。

編集部

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