ポーラ美術館、「フジタ ― 色彩への旅」展で新収蔵の作品3点を初公開へ

箱根のポーラ美術館は 4月17日〜9月5日に 「フジタ ― 色彩への旅」展を開催。新収蔵の作品3点も初公開する。

マドレーヌ・ルクー フジタの肖像 1931 メゾン=アトリエ・フジタ

 箱根のポーラ美術館は、 レオナール・フジタ(藤田嗣治)の旅とそれにともなう色彩の変遷に焦点を当て、フジタの生涯の旅路と画業の展開を紹介する「フジタ ― 色彩への旅」展を開催、新収蔵の3作品を公開する。会期は4月17日〜9月5日。

 同館では2019〜20年度にかけ、「乳白色の肌」の手法による2点の油彩画《坐る女》《イヴォンヌ・ド・ブレモン・ダルスの肖像》と、 連作「小さな職人たち」のなかの1点である《猫のペンション》を新たに収蔵。同館によると1921年制作の《坐る女》は「乳白色の肌」の技法を編み出して間もない頃の肖像画であり、1922年のサロン・デ・ザンデパンダン展に出品された可能性の高い、フジタの初期の代表的な作品の1点だという。

 なお同展ではこの新収蔵作品のほか、フジタが戦後パリで暮らしたアパルトマンの壁を飾るために制作した色彩豊かな壁画パネル115点のなかから、同館所蔵の96点を一挙公開。フジタのアパルトマンを彩った壁面を再現する。またフジタが1930年代に世界中を旅するなかで描いた色彩豊かな作品の数々や、旅先で集めた旅の品々、撮影した写真も展示される。

編集部

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