2020.12.26

浮世絵の技法で生み出された新作を発表。THE CLUBでコア・ポアの個展「Fallow(休閑)」がスタート

GINZA SIX内にあるギャラリー・THE CLUBで、コア・ポアの二度目となる個展「Fallow(休閑)」がスタートした。本展では、浮世絵の技法によって生み出された新作群を見ることができる。

コア・ポア Guardian Spirit 2020 Courtesy of the artist
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 銀座 蔦屋書店内にあるギャラリー・THE CLUBでは、同ギャラリーで二度目となるイラン系イギリス人の父を持つアーティスト、コア・ポアの個展「Fallow(休閑)」が始まった。会期は2021年1⽉26⽇まで(予約制)。

 コア・ポアは1987年イギリス生まれ。現在はロサンゼルスを拠点に活動している。2010年にオーティスカレッジアートアンドデザインを卒業。近年の展示には「Returnee」(THE CLUB、東京、2019)、「Abrash」(Shane Campbell ギャラリー、シカゴ、2018)、「Polypainting」(Pearl Lam ギャラリー、香港、2018)、「Polypainting」(GNYP ギャラリー、ベルリン、2018)、「装飾は流転する」(東京都庭園美術館、東京、2017)などがある。

コア・ポア

 19年の個展のあとに日本中を旅したコア・ポア。今回展示されている新作は、その際に訪れた場所の地図をモチーフにし、地域の風土に根ざした色彩の組み合わせを用いて抽象的なかたちに表したものだ。こうした作品は、日本と西洋のアートを通じた対話でもあり、ポア自身の旅の記録という私的な思いを込めたものでもある。

 会場では、ペルシャのミニチュア絵画をさらに進化させた「Maranasati」を含むシリーズや、東アジアの水墨画に影響を受けた初公開となる虎を題材としたシリーズなどを展示。コア・ポアの新たな展開に注目してほしい。

コア・ポア Maranasati 2020 Courtesy of the artist
コア・ポア Shibuya 2020 Courtesy of the artist