2020.12.1

資生堂ギャラリーで女性アーティスト5組による展覧会。「境界」をテーマに人々の視点を問う

資生堂ギャラリーで、女性アーティスト5組の写真を軸とした作品で「境界」を問う展覧会「アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、潮田 登久子、片山 真理、春木 麻衣子、細倉 真弓、そして、あなたの視点」が開催。会期は2021年1月16日~4月18日。

片山 真理 Renaiss Hall #003 2016 (c)Mari Katayama
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 東京・銀座の資生堂ギャラリーで、写真表現を軸に活動する女性アーティスト5組による展覧会「アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、潮田 登久子、片山 真理、春木 麻衣子、細倉 真弓、そして、あなたの視点」が開催される。会期は2021年1月16日~4月18日。

アネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ Remodeling Shiseido Gallery edition 2020 (c)Anneke Hymmen & Kumi Hiroi

 新型コロナウイルスという見えない脅威により、その様相を変えた世界。同展では、こうした移り変わる時代に存在する「境界」をテーマに、5組の作家による作品を紹介する。それぞれのアーティストがとらえ、真摯に向き合っている「境界」を取り上げることで、鑑賞者の視点に問いを投げかける。

潮田登久子 本の景色/BIBLIOTHECA 2008 (c)Tokuko Ushioda, Courtesy of PGI

 同展に参加するのは、以下の女性アーティスト。モチーフとなる広告を別の視点から再構築するアネケ・ヒーマン&クミ・ヒロイ、撮影された本のたたずまいから背景や関係性を提示する潮田登久子、手縫いのオブジェを身につけたセルフポートレイトを起点に幅広い制作活動を展開する片山真理、「見る」という行為をインスタレーションで問う春木麻衣子、いくつもの「かつて当たり前であったはず」の境界を再提示する細倉真弓の5組だ。

春木麻衣子 A certain composition of eyes 04 2014 (c)Maiko Haruki Courtesy of TARO NASU

 それぞれのアーティストがとらえ、真摯に向き合っている「境界」とはどのようなものかを探る同展。そのタイトルには「そして、あなたの視点」というキーワードが含まれる。作風のみならず、キャリアもライフステージも多様なアーティストの視点を通して見る世界が、鑑賞者に問いを投げかけ、それぞれの気づきや考えを深める機会となることを目指す。

細倉真弓 NEW SKIN #65 2019 (c)Mayumi Hosokura