「絵本に⾒るアートの100年―ダダからニュー・ペインティングまで」展が、国立の児童書専門図書館である東京・上野の国立国会図書館 国際子ども図書館で開催される。会期は10⽉1⽇~2020年1月19日。
近年、その視覚表現性に注目し、美術作品のひとつとして探求する動きが見られる絵本の世界。本展はこうした流れを受け、主に20世紀における革新と創造に焦点を当てて美術の観点から国内外の絵本を紹介。20世紀初頭から第二次世界大戦を経て現代にいたるまでの芸術思潮と絵本の関わりについて、前・後期あわせて約300点の資料を展示する。
本展はダダやシュルレアリスムをはじめ、ロシアやチェコのアヴァンギャルド、バウハウス、そして日本のモダニズムや第2次世界大戦後の美術の展開といったセクションで構成。出展作家は岡本太郎、草間彌⽣、⼩磯良平、野⾒⼭暁治、村上隆、横尾忠則、李禹煥、大竹伸朗など日本のアーティストをはじめ、キース・へリング、クルト・シュヴィッタース、サルヴァドール・ダリ、ジャン=ミシェル・バスキア、マリー・ローランサン、エル・リシツキー、レオ・レオーニ、ブルーノ・ムナーリ、アンディ・ウォーホルなど多数。
加えて特別コーナーでは、さまざまな画家によって描かれた「不思議の国のアリス」「赤ずきん」「ピノキオ」も展示。身近な絵本と美術家たちとの関わりを紐解く本展に、足を運んでみてはいかがだろうか。