NEWS / EXHIBITION - 2020.4.8

夭折の画家が描く幻想の世界。「没後35年 有元利夫展 花降る空の旋律(しらべ)」がBunkamura ザ・ミュージアムで開催

38歳という若さで世を去った画家、有元利夫(1946〜1985)。西洋と東洋の古典的技法を融合させたその作品が一同に介する展覧会「没後35年 有元利夫展 花降る空の旋律(しらべ)」が、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催される。会期は6月25日〜8月30日。

  

有元利夫 花降る日 1977 三番町小川美術館蔵 (c)Yoko Arimoto
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 画壇の寵児として将来を期待されながら、1985年に38歳という若さで世を去った画家、有元利夫。没後35年となる今年、有元の大規模な回顧展が東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催される。会期は2020年6月25日〜8月30日。

 有元は1946年岡山県出身、東京・谷中で育つ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業後、デザイナーとして電通に勤務するも、3年後に退社し画家の道を歩む。学生時代に旅したイタリアでフレスコ画の魅力に触れた有元は、そこに日本の仏画との共通の美を見出し、岩絵具や箔を駆使した独自の技法を追求する。

有元利夫 花火のある部屋 1979 東京オペラシティアートギャラリー蔵 (c)Yoko Arimoto

 西洋と東洋の技法を組み合わせながら、花や音楽、手品、花火、アルルカンなどのモチーフを多様し、幻想的な世界観を生み出した有元。あえてキャンバスに剝落をつくったり、額縁に虫食いの穴を空けるなど、風化の様相を作品に組み込むのも特徴となっている。

有元利夫 花吹 1975 三番町小川美術館蔵 (c)Yoko Arimoto

 同展では絵画以外にも、版画や素描のほか、 陶器や乾漆などの立体作品も紹介。さらにデザイナーとして電通に勤務していた時代のデザインワークなどもあわせて展示する。夭折の画家を豊富な作品で回顧しながら、その想像力や世界観を改めて世に問う展覧会となっている。

有元利夫 賛歌 1977 個人蔵 (c)Yoko Arimoto