横浜のBankART Station、BankART SILKで「心ある機械たちagain」展が開催される。会期は12月28日~2020年2月2日。
2008年にBankART 1929で開催された「心ある機械たち」の続編にあたる本展。「基本的に役にたたないけれど、常に動いていて、どこかやさしく、そこにいても邪魔にならない、でも何か気になる」運動体に注目し、機械と接する時間が圧倒的に増えた時代の「心ある機械たち」を展観する。
本展には、音を主軸に作品制作とパフォーマンスを行う西原尚、モノがある機構や機関に挿入されたり、その運転へ加担したりすることで生じる性質の発現や疲弊の様子を観察しながら制作する小林椋、物が持つ意味や機能を排除するような作品を手がけるタムラサトル、80年代半ばからボール紙や針金など軽い素材を用いて、日用品に少し手を加えた作品やサイトスペシフィックな作品を手がける今村源のほか、牛島達治、片岡純也、武藤勇、川瀬浩介、早川祐太、三浦かおりの10名が参加する。
それに加え、今年8月に逝去したアーティスト・田中信太郎を追悼して《ハートのモービル》の小品も展示。田中は60年から「ネオダダイズムオルガナイザーズ」に参加し、国内のみならず多くの国際展でも作品を発表。同会場では、前回展で自動演奏のピアノのオブジェを出展した。