“色彩の魔術師”とも呼ばれる20世紀を代表する画家、マルク・シャガール。その個展「マルク・シャガール─夢を綴る」がの展覧会がポーラ ミュージアム アネックスで開催される。会期は10月4日〜11月4日。
1887年、ロシア帝国統治下にあったヴィテブスク郊外(現べラルーシ共和国)でユダヤ系家庭に生まれたシャガールは、サンクトペテルブルクで美術教育を受けたのちフランスに渡る。パリではキュビスムなどの前衛芸術と独自の世界を融合させ、エコール・ド・パリの中心人物となったものの、ナチスの迫害から逃れるために一時アメリカへ亡命。その後も舞台芸術や壁画など幅広い制作で高い評価を得ている。
ポーラ銀座ビル10周年を記念して開催される本展では、シャガールの彩り豊かな絵画で綴られる“詩”に着目し、《恋人たちとマーガレットの花》を含む油彩画と、古代ギリシャの恋物語をリトグラフで表現した挿絵本『ダフニスとクロエ』を展示。夢を彷彿とさせるシャガールの絵画世界を楽しむことができる。